早稲田大学理工学部コンピュータ・ネットワーク工学科アドバンスト・コンピューティング・システム研究室の笠原博徳教授と木村啓二専任講師の研究グループは、OSCAR(Optimally SCheduled Advanced multiprocessoR)マルチグレイン並列処理コンパイラのCフロントエンドを短期間で開発するため、CoSyの使用を決定致しました。OSCARコンパイラは粗粒度タスク、ループ、細粒度の各並列処理およびデータの局所化技術を用いたキャッシュおよびローカルメモリの最適化処理を活用する複数粒度の並列処理技術を用いて、Fortranプログラムの並列化処理を自動的に行うため開発されたシステムです。CoSyのオープンで、拡張可能なコンパイラ開発フレームワークにより、OSCARコンパイラの Cフロントエンドは来年初めには完成する予定です。笠原教授は“CoSyは専門性の高いコンパイラ・フレームワークを持つシステムとして確たる評判を持っており、安定性のある最適化されたコンパイラの開発が可能なシステムです。CoSyの使用とACE社の協力により、OSCARコンパイラが卓越した技術的優位性を得ることが出来ると私達は確信しています。”と述べています。このコンパイラ・プロジェクトは経済産業省およびSTARCの援助により実施されて来ました。詳細については次のURLをご参照下さい。http://www.kasahara.cs.waseda.ac.jp

また、東京大学工学部電子工学専攻において、藤田昌宏教授と瀬戸謙修博士は特定用途向けVLIWコプロセッサの自動設計技術に携わっております。CoSyは基幹のコンパイラ・フレームワークとして、また目的とするコプロセッサの最適なＨＷおよびコードを生成するアルゴリズムの開発のために使用されており、今年の終わりに最初の結果が出る予定です。藤田教授は“CoSyは製品品質のコンパイラ・フレームワークを持っています。また、ACE社の強力なサポートにより、最初のバージョンのツールが予定したスケジュール内で開発が完了することを確信しています。”と述べています。　詳細については次のURLをご参照下さい。http://www.cad.t.u-tokyo.ac.jp
ACE社の副社長マルコ・ルーザントは次の様に述べています。“私達は、日本において、CoSyを使用する研究機関が急速に拡大していることに大変満足しております。CoSyコンパイラ開発システムは日本の実業界および研究機関において確固たる地歩を築いています。私達は、新しいプロセッサのアーキテクチャ設計の複雑さが増すことにより、より多くのコンパイラ技術者と研究者がCoSyの持つ確立された、製品品質、柔軟性を持つコンパイラフレームワークというユニークな能力に興味を持つことを期待しています。日本の研究機関の結果は、間違いなく今日および明日のプロセッサに対するコンパイラ技術の重要性のより良い認識に貢献します。“

コンパイラ開発者に対して、4ビット・マイクロ・コントローラから、24ビットDSPや256ビットVLIWプロセッサといった多様なアーキテクチャに対する、より良く、高速でありかつ最適化されたコンパイラの生成において最先端の能力を提供します。
CoSyはC, DSP-C, C++, FortranおよびJava等の広範なプログラミング言語に対応可能です。

Marco P. Roodzant
ACE Associated Compiler Experts bv
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E-mail: marcoace.nl
URL: http://www.ace.nl

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