日本ノーベル株式会社

タッチパネル操作、USB挿抜のテスト自動化に対応
カーナビ、車載機器など組込みソフトウェアテスト自動化システムの最新版「Quality Commander 8」リリース

日本ノーベル株式会社(本社:東京都北区、代表取締役社長:鈴木祥夫、以下日本ノーベル)は、カーナビやスマートフォンなど組込み機器のソフトウェアテストを自動化する、「Quality Commander(クオリティ・コマンダー)」(以下、Quality Commander)シリーズの最新版、Quality Commander 8を7月1日にリリースいたします。

車載機器向けの特徴

Quality Commander 8 - 車載機器向け6軸ロボットシステム

1. ハンド切り替え(オートチェンジャー)機能により、USB挿抜テストに対応

ロボットハンドを動的に切り替えられる、オートチェンジャー機能に対応しました。テストしたい内容に合わせたハンドの切り替えができます。
これまで通りタッチパネルのタップ操作、ドラッグ操作、マルチタッチ操作、CD挿抜などが行える他、テストの途中でUSB挿抜が必要になった際に、ロボットハンドを挿抜専用のものに自動で交換できます。例えば「カーナビを操作した後に音楽ファイルを入れたUSBデバイスを挿し、カーナビが認識したかどうかを画面判定する」といった一連の流れを、システムを停止することなく、自動化できます。

ハンド切り換え部分と交換アーム(台座部分に収納)
ハンド切り換え(オートチェンジャー)
USB挿抜自動化イメージ

2. ロボットの動作速度が向上

従来のロボットと比較して速度や可動範囲が向上した新型の6軸ロボットに対応しました。ロボットの動作速度が上がることで、テスト消化時間が短縮されます。また、ポップアップやボリューム表示など、すぐに消えてしまう画面に対して、これまではロボットの速度が追い付かずにできなかった操作も可能になります。

Quality Commander共通の特徴

1. 音声の着信音・呼び出し音判定【オプション】

音声判定に、着信音(リングトーン)や呼び出し音(リングバックトーン)の判定が加わりました。例えば、「カーナビと電話AをBluetoothで接続し、カーナビから電話Aを介して電話Bに電話をかけた場合、正しく発信できたかカーナビ側のリングバックトーン(呼び出し音)を判定し判断する。」といったテストが可能となります。リングトーン/リングバックトーンはカスタマイズで様々な種類に対応できます。

2. 音声判定の入力ソースの多チャンネル対応 【オプション】

入力ソースが多チャンネル対応になりました。これにより、複数の機器を操作するテストで、それぞれの機器の音声を判定できるようになります。例えば、カーナビからの音声、スマートフォンからの音声をそれぞれ録音し、判定できるようになります。

3. 静止画判定の複数期待値対応

静止画判定において、1つの判定に複数の期待値が設定できるようになります。テスト結果の画面が複数種類ある場合、これまでは分岐を駆使してシナリオを作成する必要がありました。この対応により「いずれか1つの期待値が一致していた場合にOKとする」といった処理が、よりシンプルに記述できるようになります。

4. Windows®自動制御機能にて、Windows 10に正式対応

Ethernetで接続したWindows PCを自動制御できます。今回、Windows 10の制御において、ストアアプリケーションに対しても制御可能となりました。Windows XP、Windows 7も引き続き制御可能です。

5. Internet Explorer自動制御対応

Windowsアプリケーション制御におけるInternet Explorer(以下、IE)操作が快適になりました。 WindowsでのIE操作において、これまでは座標値によるマウス操作とキーボード入力での制御のみでした。今回、Windowsスクリプトと連動することで、オブジェクトプロパティの取得が可能となり、「指定のラジオボタンにチェックを入れる」といった操作をオブジェクト指定で行えるようになりました。これによりテストシナリオの汎用性が向上します。

6. Android自動制御にて、Android Nougat (7.x)に正式対応

USBで接続したAndroid端末をロボットなしで自動制御できます。今回、Android Nougat (7.x) に正式対応します。2017年4月現在、対応済みのAndroidバージョンは2.3~7.1です。今後の新機種にも随時対応してまいります。

7. Quality Commander本体のWindows 10対応

これまでWindows 7 32bitのみで動作していたQuality Commander本体が、Windows 10で動作するようになります。

8. テスト結果データベースのPostgreSQL対応

データベースにPostgreSQLを利用できるようになりました。これにより、廉価版であるQCWingでも結果画面を利用できるようになり、テスト結果画像の表示やフィルタリングなどの機能がQuality Commanderと同等になります。

■ 発売時期

発売予定日: 2017年7月1日 (一部機能は発売に先行して実装予定)

■ 展示会出展

本製品を、5月10日から東京ビッグサイトで開催される2017 Japan IT Week 春 第6回 IoT/M2M展において展示します。

■ 本プレスリリースに関するお問い合わせ先

日本ノーベル株式会社 営業本部 担当者:増田、松尾
TEL:03-3927-8801 FAX:03-3927-8802 E-mail:salesjnovel.co.jp


添付資料:関連リンク

プレスキット:Quality Commander 8

https://www.jnovel.co.jp/content/files/image-library/Presskit_QC8.zip

(製品画像はこちらからダウンロードいただけます。)


製品サイト:Quality Commander

https://www.jnovel.co.jp/service/qc/


添付資料:Quality Commanderについて

■ Quality Commanderとは

Quality Commanderは機器の操作、実行結果の判定を自動で行い、結果をデータベース化するシステムです。特徴としては、ロボットを使用した実機操作の自動化、スクリーンショットが取れない機種でもテストを可能にするカメラを使用した画面キャプチャ、強力な画像処理、などが挙げられます。

Quality Commanderは自動テストシステムとして家電や車載機器などのメーカーに幅広く導入され、テストの効率化やソフトウェアの品質改善に効果を発揮しています。また、組込み機器向けの物理操作による自動テストだけでなく、AndroidやWindows、LinuxなどのOS環境で動作するソフトウェアの自動テスト、24時間動き続けるサービスの定点監視、さらにはシミュレータソフトの自動操作による製品試験といった用途にも適用され、ますます利用の幅が広がっています。今後もより多くの場面におけるテスト効率の向上を目指し、開発を進めてまいります。

テストシナリオ作成画面
テスト結果画面

■ Quality Commanderを使用した自動化ソリューション

  • カーナビ・カーオーディオなど、車載機器のテスト
  • 各種タッチパネル機器のテスト
  • Windowsアプリケーションのテスト
  • スマートフォン・タブレットのテスト
  • シミュレータ試験の自動化
  • キッティング検査の自動化

■ Quality Commanderによるテスト自動化事例

カーナビ・車載機器
タブレット

■ 製品名表記

製品名: Quality Commander 8

製品名読み: クオリティ・コマンダー・エイト

Quality Commander 8 logo

添付資料:日本ノーベル株式会社 概要(2016年4月末現在)

設立: 1980年4月9日
資本金: 1億円
代表取締役社長: 鈴木祥夫
従業員数: 135名
本社所在地: 東京都北区王子2-30-2
事業内容: ソフトウェア開発、システム開発などの各種サービス提供

日本ノーベルは独立系のソフトウェア会社です。ITで日本のものづくりを支える力になろうと1980年に創業し、以来FAシステムや計測制御など、産業分野の省力化、合理化ニーズに応えるトータルソリューションを提供してまいりました。近年は培ってきた技術力をベースに、ソフトウェアの品質改善に向けた「組込みソフトウェア テスト自動化システム Quality Commander」などのオリジナル製品を開発。ハードウェアに縛られないソフトウェアベンダーの特性を活かし、現場の実情に即した柔軟なソリューションを提供しています。

「Android」は、Google Inc.の商標です。

「Windows」「Internet Explorer」は、米国Microsoft Corporationの、米国およびその他の国における登録商標または商標です。

その他、本プレスリリースに記載されている会社名および商品・サービス名は、一般に各社の登録商標または商標です。