本展示会ではテスト工数の削減をテーマに、「組込みソフトウェア 自動テストシステム Quality Commander」および「QCWing」を中心とした展示を行いました。会期中は大変多くのお客様に足を運んでいただき誠にありがとうございました。
Quality Commanderは「かんたん操作で高度なテストを自動化」を実現する組み込み機器のテストシステムです。人手に代わりロボットが機器を操作し、目の代わりにカメラが画像を確認し、画像判定を行います。リグレッションテストや不具合の再現テストといった繰り返し行うテストの効率化を図ります。テスト結果は全てデータベースに記録されます。
近年、曲面ディスプレイは車載機器などで多く採用されています。これを操作する組込みソフトウェアのテストをイメージした展示を行いました。
曲面UIのソフトウェアテスト自動化
協働ロボットの登場により、ユーザーは簡単に繰り返し操作をつくれるようになりました。しかしテストで用いる様々な操作パターンを作成することは簡単ではありません。Quality Commanderはこのロボット操作スクリプトを「シナリオ」として管理することができます。
環境設定においても曲面を自動で認識することができ、ユーザーはティーチングを容易に行うことができます。テストシステムとして20年以上の歴史を持つQuality Commanderが、様々な操作を可能とする協働ロボットに対応したことで、さらに多くの機器のテスト自動化を実現可能にしました。
【動画】曲面ディスプレイ機器のソフトウェアテスト デモ
もう1方ではタブレットに搭載されたソフトウェアが正しく動作するかの検証を想定した展示を行いました。こちらは協働ロボットではなく、直交型のロボットを用いて実現しています。
タッチパネル機器のテスト自動化
Quality Commanderはテスト対象機器に合わせてカスタマイズが可能となっています。協働ロボットと同じようにロボット操作のスクリプトを「シナリオ」として管理しています。Quality Commanderのシナリオはマウスクリックでロボット操作や、テストに必要な画像判定もボタン1つで挿入できます。分岐文や繰り返し文も簡単に適用できるため、プログラミング経験のないユーザーでもシンプルな操作でスクリプトを作ることができます。
Quality Commanderの派生となる、ロボットレスタイプの製品です。Windows上で動作するアプリケーションを操作することができます。物理押下の代わりにマウス、キーボードの動作を学習させテストを実行します。QCWingは「Windows環境まるごと自動化」を目指しており、Windows上のアプリケーションだけでなく周辺機器の制御も可能です。ソフトウェアテストだけでなく、RPAの自動操作といった役割も担います。
画像を加工するソフトのテストを想定したデモを展示しました。アプリケーションで加工された画像をエビデンスとして、拡張ディスプレイ上に表示されたExcelに貼り付けています。テスト対象となるアプリケーションの言語に関係なく動作するため、複数アプリケーションの操作を切り替えながらテストをしたい場合も、容易に実現が可能です。
Windowsアプリケーションの自動操作
こちらは車載機器の検証でよく使われているシミュレーションソフトをテストで利用することを想定したデモを展示しました。車載向けテストでは実機とシミュレーターを同時にテストをしたいと言う場合が多くありますが、ロボットを併用することで実現可能です。
シミュレーションソフトを使用した自動テストのデモ
カメラがメーターの画面を撮影し、画面内にある表示灯のアイコンの判定や、メーターの針の速度計の数値認識などを行うことができる機能です。このメーター判定では、カメラの位置がずれてもメーターを自動で認識し、適切に画像判定をすることが可能です。
コンパイラ評価サービスは、お客様が開発に用いるコンパイラパッケージの品質を評価し、品質妥当性のレポートや不具合を起こすサンプルコードをピンポイントでご提供するサービスです。車載システムや原子力、鉄道、航空宇宙開発といった、人命に関わるような高品質が求められる分野でも使われています。コンパイラベンダー様の製品テストの委託や、機能安全規格準拠で求められる開発ツールの妥当性確認として、弊社サービスをご利用いただいております。
サービス開始から30年以上のノウハウがあり、不具合解析に精通したスペシャリストと90万本もの世界最大規模のテストスイートを用いて、お客様がお使いのコンパイラパッケージの品質を約1ヵ月で検査・不具合を報告します。これまでに不具合ゼロだったコンパイラはございません。不具合報告では、再現性のあるテストコードの提供や、回避策の案内、どの規格に準拠しなかったかレポートにてわかりやすくお伝えします。11月より新たにC++20の規格にも対応しております。
協働ロボットによる、曲面UIのソフトウェアテストの展示を行います。自動車のインパネなど、曲面タイプのタッチパネルディスプレイで動作するソフトウェアのテストを自動化します。
従来人手で行っていた車載機器、スマートフォン、タッチパネル機器などの組込み機器のテストを自動で行うシステムです。テスト漏れを防ぎ、品質向上に貢献します。
QCWingは外部からWindowsPCを操作して、アプリケーションのテストや業務を自動化するツールです。Windows上で動作するアプリケーションであれば、開発言語によらず制御が可能です。
車載メーターの自動テストをサポートするツールです。メーターをカメラで撮影し、表示灯や数字を自動で判定します。画像判定用の期待値の設定や、カメラの設置にかかる手間をなくし容易にテストを開始することができます。
コンパイラ評価サービスは、世界最大規模のテストスイートを用いてお客様に代わってコンパイラの品質を評価するサービスです。コンパイラのリリース前の検査や受け入れ検査等にご利用いただけます。