よくある質問

よくある質問と答え


μITRON 4.0 OSとは?
トロン協会が策定した組み込み向けのOS仕様です。 世の中に出回っているITRON OSとは各社ベンダーがこの仕様に基づいて作成したOSを指します。 Version4.0で標準化へのアプローチが盛り込まれたため、互換性が向上し、汎用的な評価システムの開発が実現しました。
3.0の評価システムはないのですか?
4.0以前のITRON OSは各社の開発したOS間の互換性が低く、評価システムの開発は困難なため、将来にわたって対応予定はありません。
μITRON 4.0評価システムとは何ですか?
当システムはμITRON 4.0仕様の組込みOSの機能を自動評価して、OSの効率的な検定、品質評価を実現するテストスィートです。
お客様のItronカーネルが μITRON 4.0 仕様に準拠しているかどうかをテストします。
どのようなテスト項目がありますか?また、どのくらいの規模ですか?
以下の表をご覧ください。
カテゴリ 項目数 テスト本数
スタンダードプロファイルのサービスコールの検定 271項目 8500本
スタンダードプロファイル外のサービスコールの検定 1114項目 46000本
スタンダードプロファイルのサービスコールの検証 315項目 19000本
負荷検定(負荷の高いテストプログラム群) 69項目 2000本
μITRON 4.0検定仕様書(案)に基づいて作成されたテストプログラム 74項目 74本
※お客様独自のテストプログラムを組み込むことも可能です。
ライブラリとは何ですか?
日本ノーベルが仕様書に基づき作成した、様々なパターンのテストプログラムを生成するジェネレータから成る動作検定テストプログラム群です。
割込み発生器とは何ですか?
外部からの割込みテストの際にPCからコントロールされ、デジタル信号を出力して外部割込みを実現するハードウェアです。
評価の結果はどうやって確認するのですか?
評価結果はHTMLファイルやCSVファイルで自動で生成されるので、簡単に結果を確認することができます。
環境構築はどのように行うのですか?
  1. まず動作環境は、お客様がお使いのITRON OS、ICE、評価ボードなどをそのまま使用します。
  2. ICE類はコマンドラインからの起動・自動終了・実行ログのテキスト出力機能を作成します。
  3. お使いのカーネルの動作仕様に合わせて、実装依存部の設定をします。
  4. お使いのICE、カーネルに合わせて、メッセージ出力・外部割り込みなどの処理を記述します。
動作実績のあるデバッガは何ですか?
京都マイコンのPartnerシリーズや、横川デジタルコンピュータのadviceシリーズなどで動作実績があります。 その他のデバッガでもコマンドラインからの起動とマクロ・スクリプトでの制御機能があれば、動作は可能です。
どんなITRON OSでも動くのですか?
基本的にμITRON 4.0仕様のスタンダードプロファイルに準拠したOSであれば可能です。 OSやICEの固有な部分にあわせて、評価システムの設定などを記述する必要があります。 カスタマイズが必要な場合はサポートいたします。(規模によってはサポート外になりますので、別料金となる場合がございます。ご了承下さい。) 一度、環境構築を行えば、バージョン違いのOSでも簡単に評価することができます。

動作環境は?
PC/AT互換機, Windows NT4.0/2000です。

Windowsは米国Microsoft Corporation の登録商標です。

価格は?
200万円です。(割込み発生器込み)
処理の流れは?
以下の手順で行います。
  1. ユーザーが評価環境を構築する。
  2. 評価システムが、設定に基づいてテストプログラム群を生成。
  3. 実行モジュールを作って、ターゲット上で実行する。
  4. 実行ログを取得。最後に集計してレポートを作成。
アプリケーションのテストもできるのですか?
あくまでもOS(カーネル)の機能の確認なので、アプリケーションのテストではありません。
評価のサービスはやっていますか?
受託評価サービスは現在のところ行っておりません。
T-Engine(T=Kernel)に対応していますか?
現在のところ未対応です。
メモリ保護機能つきITRON仕様に対応する予定はありますか?
メモリ保護仕様のカーネルが少ないのと、ベンダーが独自の保護仕様を実装したりしている状態なので、対応は未定です。
これを使うことによってμITRON 4.0 OSとして保証されるのですか?
残念ながら、当社が保証するということはできません。トロン協会でも、OSの検定は実施していません。