事例1 材料供給メーカー

ばらばらだった集計
→個々に測定していた電力使用量の自動収集を実現
【導入の背景と目的】業務の効率化と消費エネルギーの見える化を目指す
材料供給メーカーのA社では、環境経営を推進するために、全国の拠点の電力使用量の収集を行っていた。その方法は、担当者が月に1度全事業所を巡回し、各工場に設置されている計100台以上にのぼる電力計を検針、それを表計算ソフトに手動で入力し、集計するというもので、約1週間の作業時間を要していた。
そこでA社では、電力使用量の収集の効率化と担当者の負担削減を図るとともに、電力以外のエネルギーデータの管理を行える監視システムの導入を検討していた。

【システム構成】既既存電力計の通信機能を利用し、データの自動収集と監視システムを構築
Field Navi Systemの導入にあたり、A社の既存施設を生かしたシステム構成を検討した。事業所には、既設電力計に通信機能があったため、全電力計を通信線でつなぎPLCによるデータの自動収集を提案、導入に至った。また、電力以外のエネルギー情報に関しては、省配線システムのAny-wireでの取り込みを可能にした。さらに、それぞれメーカーが異なるボイラー用システム、受電システムにおいてもPCとLANを接続することにより日報データをField Navi Systemに自動的なインポートを実現。トータルなエネルギー監視システムを構築した。
システム構成図

【導入効果と今後の展開】社員の意識を高め、目標値の継続維持を図る
Field Navi Systemの導入によって、毎月の電力使用量は自動的に集計され、表計算データとして表示されるようになった。これにより、担当者は現地まで赴く必要がなくなるとともに、集計にかかっていた時間を大幅に削減、期限に遅れることなくデータを報告できるようになった。また、集計結果が出る月末にならないと明らかにならなかった電力超過が、事前に警告できるようになる、という効果も得た。
さらにA社では、Field Navi Systemを活用して収集データをまとめ、社員に開示した。社員がそれぞれのラインや事業所でどれだけのエネルギーを消費しているのかを認識することで意識が高まり、省エネ活動が積極的に実施されるようになった。
3ヶ月単位でエネルギー消費量の目標を設定し、その維持に取り組んでいるA社。当社では、今後もそのサポートをシステム面から行っていく。