事例2 電子機器製造メーカー

ばらばらだった設備
→既存設備を利用してより効率的なデータ解析、対策を可能に
【導入の背景と目的】データの収集から、一歩進んだ省エネ対策へ

電子機器メーカーのB社では、既に自社の電力データ収集システムによって1年分のデータ収集を行っていた。集めたデータの解析結果をより有効に生かし、一歩進んだ省エネ対策を進めるために、「次の6項目を同時に行なう事ができるシステムを」という事で、Field Navi Systemが採用された。

  1. 既存の設備をそのまま使用できる
  2. 過去1年分のデータを生かせる
  3. 温度監視ができる
  4. 解析結果に応じ、空調のインバータ制御ができる
  5. 事業部毎に按分比を設定するなど、計算タグの設定ができる
  6. 月報をメール送信できる

【導入内容】省エネ目標や効果を視覚化。設定や制御を事業部が個別に行なえるようにし、社員の意識付け向上に成功

集めたデータをどう解析し、どう対策を打つかが一番の課題。過去1年のデータから、まずは空調の無駄を見つけることから始めた。不要な箇所の空調機を止める、設定温度を変える、などのインバータ制御を自動で行い、その対策効果は自動でグラフ化。過去データとの対比で表し、その効果を一目で実感できるようにした。
また、事業部毎の使用電力を見られるようにした。事業部毎に按分した電力の目標値を設定し、担当者がカレンダーやタイムスケジュールを使って、自動制御の設定をできるようにした。これにより「社員一人一人が使用電力への意識を持つようになった」と高く評価された。

システム構成図

【導入効果と今後の展開】全ての空調機の運転を中央監視

電力量を削減できたコストで、新しく制御機器を購入し、まだ制御が自動化されていない機械へ取り付けるなど、理想的な省エネのサイクルを生み出す事に成功した。
今後はこのサイクルを更にすすめ、社内にある全ての空調機の自動制御化を目指したい。