iDCNaviDCIM データセンター環境監視システム

省エネ活用例

冷却システムの効率化でグリーンITを目指す

温度分布表示機能

ラック単位の温度分布を
リアルタイムで表示します

データセンターは仮想化やサーバーの集約化に伴う、発熱・消費電力の増大という重大な問題に直面しています。サーバーの薄型化、高密度化、ブレードサーバーの台頭に伴い、効率的な冷却や省電力化への対応が急務となっています。

iDCNaviではサーバールームの熱対策として、温度分布表示機能の活用をお勧めしています。多点での温度測定データをフロア監視画面に適用することで、熱溜りの発見だけでなく、コールドアイルへの暖気漏れや、冷やし過ぎによる電力の無駄づかいの把握など、省エネに向けたきめ細かい温度管理を促すことができます。

コールドアイルへの暖気漏れを発見

暖気漏れを発見

通常コールードアイルチャンバー方式ではコールドアイルとホットアイルは空間が仕切られていますが、仕切りがめくれたり、ラック空きスペースや配線周りに隙間があると、そこから熱を含んだ排気が漏れ、冷却効率が下がることがあります。「温度分布表示」を使用することで、そうした暖気漏れのチェックをラック単位で行うことができます。

冷やし過ぎによる無駄を発見

冷やし過ぎ箇所を発見

データセンターでは機器の安全を優先し、冗長な冷却を良しとする傾向がありましたが、最近では高効率化・省エネ化の傾向から、不要な冷却を抑えることが求められています。「温度分布表示」でこうした冷やし過ぎ箇所を発見し、空調を操作することで最適な室温を保つことができます。

電流量の偏りをなくし冷却効率を向上

電流量の偏りを発見

フロア内で局所的に高温な箇所があると、それに合わせて空調の出力を上げる必要性が出てきます。こうした温度の偏りは電流量から予測することが可能です。「ボリュームマップ表示」でフロア内の電流量の分布を把握し、その偏りを無くすことで冷却効率の向上につなげることができます。ボニュームマップはアニメーション表示にも対応しており、昼夜の変化など時系列の偏りも把握することができます。

温度・電流の比較で見えてくる省エネポイント

電流量の上昇が少ないラックで温度が上昇

「温度分布表示」と電流の「ボリュームマップ表示」を比較することで、さらに細かい変化を捉えることができます。例えば電流量が低いにもかかわらず温度が上昇しているラックでは、配線の影響で冷気の循環が上手くいっていないなど、改善の余地がある可能性があります。


省エネ運転での安定稼動


▲異常な温度・電流上昇を検知

データセンターの省エネ最適化には、余剰分のエネルギーを削る事と、安定稼動の両立が不可欠です。iDCNaviはアラーム(アラート)機能を持っており、突然の変動による温度や電流量の上昇も検知することができます。