Quality Commanderでデジタルカメラの組込みソフトウェア(ファームウェア)を自動でテストします。テスト対象のデジタルカメラを3軸直交ロボットで自動操作し、操作の結果を自動判定します。
テストシナリオに従いデジタルカメラをロボットが自動操作 | 評価機の動作を画像・音声でキャプチャ | 自動判定を行い、テスト結果をデータベースに保存 |
Quality Commanderではテスト手順を「テストシナリオ」というスクリプトに記述します。主にタッチパネルなどの操作手順と自動判定を繰り返し記述します。他に外部接続したシミュレータの操作などもこのテストシナリオに従って行われます。
操作結果を自動判定するため、テスト対象機器の液晶画面を産業用カメラでキャプチャします。各種フィルター処理、補正アルゴリズムによる画像キャリブレーションを駆使し、歪みやノイズのないきれいな画像を撮影できます。
画面のキャプチャはカメラ撮影と信号線出力のどちらも使用できます。
X軸、Y軸、Z軸の操作が可能な、小型の3軸直交ロボットを採用しました。テスト対象機器を操作する先端部は2方向についており、1台のロボットで正面、上面の2方向の操作が可能です。
【操作箇所の例】
正面:タッチパネル、メニューボタン
上面:電源ボタン、シャッターボタン、ズームレバー
ロボットへの命令は、座標指定だけでなく、形状を探して押すPLOTS、文字を探して押すPLOT OCRなど、複雑な操作を簡単に指示できるようになっています。
テスト対象のデジタルカメラを固定する専用アダプタをご用意しています。三脚固定穴を利用して、カメラを立たせた状態でしっかり固定できます。コンパクトデジカメから一眼レフまで、様々な形状のカメラを固定可能です。
デジタルカメラの液晶画面をキャプチャし、操作が期待値どおりに行われたか自動で判定します。SCSTL判定(サーチ+静止画判定)により、位置の定まらないポップアップメニューやスクロールメニューの判定にも可能です。静止画判定だけでなくOCR判定や操作音などの音声をマイクで集音して音声判定も行えます。
長時間の動画監視を行う場合は常時監視ツールを使用します。液晶画面の判定用とは別のカメラでテストの様子を記録します。 例えば画面遷移時間の計測や、画面上にエラー表示が起きた時点でロボットがどのような操作を行っていたかといった内容を確認することができます。
(例) 操作後、液晶画面が切り替わるまでの時間を計測
I-O制御によりUSBケーブルの擬似的な抜き差しを自動で行えます。また、Windowsアプリケーションの自動制御による連携試験、シミュレータ機器の連携試験など、様々な連携試験が可能です。
テスト内容はデータベースに記録されます。何千何万というテスト項目であっても、NG箇所を瞬時に確認できるのが自動テストの強みです。判定箇所は静止画、音声でそれぞれ記録されており、リプレイが可能です。 結果を集計してCSV出力やレポート印刷することもできます。
また、Webベースでフリーのテスト管理システム「TestLink」とも連携し、Quality Commanderでのテスト実行結果を「TestLink」のテストケースに自動登録することもできます。
Quality Commanderのテストシナリオはマウス操作で簡単に作成できます。もちろん、テキストエディタのように直接編集することも可能です。
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