ロボットハンドを動的に切り替えられる、オートチェンジャー機能に対応しました。テストしたい内容に合わせたハンドの切り替えができます。
これまで通りタッチパネルのタップ操作、ドラッグ操作、マルチタッチ操作、CD挿抜などが行える他、テストの途中でUSB挿抜が必要になった際に、ロボットハンドを挿抜専用のものに自動で交換できます。例えば「カーナビを操作した後に音楽ファイルを入れたUSBデバイスを挿し、カーナビが認識したかどうかを画面判定する」といった一連の流れを、システムを停止することなく、自動化できます。
従来のロボットと比較して速度や可動範囲が向上した新型の6軸ロボットに対応しました。ロボットの動作速度が上がることで、テスト消化時間が短縮されます。また、ポップアップやボリューム表示など、すぐに消えてしまう画面に対して、これまではロボットの速度が追い付かずにできなかった操作も可能となりました。
音声判定に、着信音(リングトーン)や呼び出し音(リングバックトーン)の判定が加わりました。例えば、「カーナビと電話AをBluetoothで接続し、カーナビから電話Aを介して電話Bに電話をかけた場合、正しく発信できたかカーナビ側のリングバックトーン(呼び出し音)を判定し判断する。」といったテストが可能となりました。リングトーン/リングバックトーンはカスタマイズで様々な種類に対応できます。
入力ソースが多チャンネル対応になりました。これにより、複数の機器を操作するテストで、それぞれの機器の音声を判定できます。例えば、カーナビからの音声、スマートフォンからの音声をそれぞれ録音し、判定できます。
静止画判定において、1つの判定に複数の期待値が設定できるようになりました。テスト結果の画面が複数種類ある場合、これまでは分岐を駆使してシナリオを作成する必要がありました。この対応により「いずれか1つの期待値が一致していた場合にOKとする」といった処理が、よりシンプルに記述できます。
Ethernetで接続したWindows PCを自動制御できます。今回、Windows 10の制御において、ストアアプリケーションに対しても制御可能となりました。Windows XP、Windows 7も引き続き制御可能です。
Windowsアプリケーション制御におけるInternet Explorer(以下、IE)操作が快適になりました。 WindowsでのIE操作において、これまでは座標値によるマウス操作とキーボード入力での制御のみでした。今回、Windowsスクリプトと連動することで、オブジェクトプロパティの取得が可能となり、「指定のラジオボタンにチェックを入れる」といった操作をオブジェクト指定で行えるようになりました。これによりテストシナリオの汎用性が向上します。
USBで接続したAndroid端末をロボットなしで自動制御できます。今回、Android Nougat (7.x) に正式対応しました。2017年4月現在、対応済みのAndroidバージョンは2.3~7.1です。今後の新機種にも随時対応してまいります。
これまでWindows 7 32bitのみで動作していたQuality Commander本体が、Windows 10で動作します。
データベースにPostgreSQLを利用できるようになりました。これにより、廉価版であるQCWingでも結果画面を利用できるようになり、テスト結果画像の表示やフィルタリングなどの機能がQuality Commanderと同等になります。