常時監視ツールは機器のテストの際に、動きを監視するソフトウェアです。カメラで撮影した連続静止画をPCに記録し、撮影時間ごとに画像を確認することができます。 また、ある条件の画像が表示されていないか自動的に検出し正誤判定を行うことができます。
Quality Commanderのオプションとして使用することができ、長時間の監視、ロボットで隠れてしまう画面の撮影・判定が可能です。
カメラまたは画像信号出力可能な機器から画像データを取得し、任意のフレームレート(1~10fps程度)でPCに画像データを保存します。
撮影した動画データは複数枚の静止画に切り出し、サムネイル表示されます。特定の時間や、NGのあった箇所の画像を表示することができます。
静止画一覧の隣に色帯が表示され、判定結果を確認できます。NG判定のある箇所をクリックすると、NG結果が出た画像とその周辺画像を確認することができます。
動画を録画しながらコマごとに画像の自動判定を行うことができます。画像判定はお客様のニーズに合わせてカスタマイズで追加することも可能です。
登録した静止画と同じ画像が表示されている箇所を検出することで、自動的に正誤判定を行います。正誤判定のための期待値は、複数の画像を指定することが可能です。
サーチ判定は、期待値画像の中に指定したモデル画像があるかどうかを判定します。エラーダイアログのように、表示位置が都度変わる場合も見つけることができます。
記録した動画において一定時間変化がない場所をフリーズ状態として検出します。
一瞬表示されるような画像のぶれや異常表示を検出し、自動的に正誤判定を行います。通常、人が見る動画像はゆっくりと変化しますが、ノイズはコマごとに変化が起こるので、変化速度の違いをNGとして検出します。
常時監視ツールの画像撮影の時間と、Quality Commanderのテスト結果データベースに記録されている時間を照らし合わせて、テスト結果をリンクさせることができます。
例えば画面上にエラー表示が起きた時点でロボットがどのような操作を行っていたかといった内容を確認することや、逆にQuality CommanderでNG判定が出た時に、常時監視ツールでどのような画像が表示されていたかを確認することもできます。
常時監視ツールの記録開始/停止はQuality Commanderのシナリオから制御可能です。
常時監視ツールを併用することで、Quality Commanderのみでは難しい長時間の監視、ロボットで隠れてしまう画面の撮影・判定が可能です。