テストの正否を判定する機能です。
STILL(静止画)判定では、あらかじめ用意しておいた期待値画像と、実際にテストした時に表示された画面の実測値画像を比較し、判定を行います。 画像のどの部分を判定するか、指定することができます。小さな文字の","と"."など、かなり細かい違いも見分けることができます。
アイコンなどの画像が表示されているかどうかを判定
サーチ判定は、期待値画像の中に指定したモデル画像があるかどうかを判定します。 アイコンは画面のどの部分に表示されていても構いません。 画像全体の中からアイコンをサーチするからです。 それを実現するのがSEARCHコマンドです。 サーチ判定によって同じ待受け画面に数パターンのモデル画像があるかどうかをテストすることが可能となります。
サーチ判定と静止画判定を組み合わせた新しい判定方法により、ポップアップやスクロールメニューなど表示位置が変化する画面の、画像比較も可能になりました。実測値が期待値とずれていても、 位置を自動で調整し静止画判定を行います。
1秒間に最大10回※の画像判定を行えます。動きのある画面の確認や、瞬間的に表示される画面も捉えることができます。また、取得した画像全てをファイルに残すことも可能です。
解像度640×480の場合です。判定回数は画像サイズ、カメラのフレームレート、PCスペックに依存します。
人間の判断に近い曖昧さを兼ね備えた画像判定
「FUZZY判定」では、期待画像と実測画像の微妙な違いを許容して画像判定します。 画像のずれも吸収しますので、カメラ再設置の際のセットアップ時間を大幅に短縮することが出来ます。
撮影した画像を強力な画像処理ライブラリが持っているOCR(Optical Character Reader)機能を利用して文字列を認識し、文字列(英数)または数値として内部的にデータを保持することができます。これにより以下を実現します。
画像の一部だけを判定させたり、判定しないように設定することができます。 赤い枠の内側を基本的な判定対象(デフォルト判定範囲)とし、さらに黒枠の中の数字を判定対象(個別判定範囲)と設定します。 このとき、黒の斜線で囲まれた部分は判定しない範囲(個別判定除外範囲)とすることができます。
使用頻度の高い判定範囲・判定除外範囲はパターンとしてセットで登録しておけば、毎回設定する必要がなく便利です。
静止画を取得するPICコマンド実行時に、任意の画像を取り込めます。標準構成以外のカメラによる撮影画像を利用し、画像判定を行うことができます。
LEDの点滅間隔を判定することができます。電源など画面外の状態を自動判定できます。
カメラで撮影した画像を連続的に長時間取り込み、専用ビューアで任意の時刻の画像を素早く確認できます。撮影と同時に自動判定※も可能です。
また、Quality Commanderのデータベースと連携させることで、評価対象機に異常が見られた際にどのような経過で異常が発生したかの追跡が可能です。
「静止画判定」、「サーチ判定」、「フリーズ状態の検出」、「瞬間的な画像変化の検出」が可能です。ご要望に応じて画像判定が追加できます。 [オプションで使用可能]
評価対象機器が発する音声をラインで録音し、期待値と一致するかどうかを判定します。
録音された音声が期待するトーン信号と一致するかどうかで判定します。
主に電話のプッシュ音の判定に使用します。
音声を周波数とその長さで判定します。
単一周波数の音が録音されたテストCDを用いて、CDの再生テストなどに使用します。
人の話し言葉を対象とした判定を行います。カーナビの音声案内など多国語対応した組込み機器のマルチランゲージ試験の自動化を実現します。
ライン入力などの雑音の少ない録音環境が必要になります。
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